敦煌観音像の復元力と配色の違い
水干絵の具(すいひえのぐ)
水干絵の具は土です。昔はいろんな色の土がそのまま使われていましたが、今は白土(はくど)に顔料で色をつけたもの、もしくは普通の土を漂白したものに色がつけられています。膠(にかわ)水で溶くと泥状になるのでしっかりと紙に絵の具がつきます。岩絵の具(いわえのぐ)に比べ色数が多く、粒子が細かいため塗りやすく、自由に混色できることから日本画彩色の基本となる絵の具です。
岩絵の具(いわえのぐ)
岩絵の具は鉱物を砕いたものや植物から作られたものなどがあります。岩塊状の原石を細かく砕き、それを粒子分けして絵の具として使用します。粒子の大きさは番号で表されており番号が大きくなるほど粒子は細かくなっていきます。岩絵の具は「粒」なので水干絵の具と違ってキラキラ光るのが特徴です。
制作工程(せいさくこうてい)
日本古来から伝承されている技法を用いて、77の工程を経て一つの仏画が出来上がります。
写真にてその一部をご紹介致します。
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